恋愛において、多くの人が一度は感じる疑問。
「自分は追いかける側ばかりで疲れる」
「いつも追われるけど、なぜか満たされない」
人間関係のバランスは微妙で、恋愛では特に「追う・追われる」の構図が幸福感を大きく左右します。では、どちらが本当に幸せになれるのでしょうか？
追う恋愛の魅力と罠
追う恋愛は、スリルやドキドキに満ちています。
相手からのLINEが来ただけで舞い上がり、既読スルーに一喜一憂する。気持ちが高ぶりやすい分、日常がドラマチックになるのです。
しかし、ここに大きな罠があります。
「追う側」はしばしば、相手の反応に依存してしまいます。
たとえば、返信が遅いと「嫌われた？」と不安に陥り、会えない日が続くと「他に誰かいるのでは？」と疑念が募る。恋愛というより、相手に振り回されている状態になりやすいのです。
さらに、追う立場は往々にして「力関係」で不利。相手に主導権を握られるため、自分らしさを失いがちです。
追われる恋愛の魅力と葛藤
一方、追われる側はどうでしょうか。
求められることは承認欲求を満たしてくれます。「自分は愛されている」と実感でき、自己肯定感も高まりやすい。安定した関係を築きやすいのも、追われる恋愛の特徴です。
しかし、こちらも問題があります。
「追われる側」に立つと、相手への情熱が冷めやすいのです。
「ここまで好きでいてくれるなら大丈夫」と安心しすぎて、相手を大切にする気持ちを忘れてしまう。結果として、恋愛が惰性になりやすく、刺激を感じなくなる危険があります。
幸せの答えは「追うでも追われるでもない」
結論を言えば、どちらか一方に偏った関係は長続きしません。
幸せな恋愛の鍵は、「追う」と「追われる」が交互に入れ替わる関係です。
たとえば、普段は自分が積極的にアプローチするけれど、時には相手から会いたいと求めてくれる。あるいは、自分が甘える日もあれば、相手に頼られる日もある。
このバランスが取れていると、安心と刺激の両方を味わえ、恋愛が成熟していきます。
バランスを整えるための実践法
- 連絡の頻度を調整する
相手が返事をしていないのに畳みかけるように送ると、立場が「追う側」に固定されます。返信ペースを相手に合わせるだけで、バランスは整いやすくなります。 - 相手に余白を与える
「会いたい」「好きだよ」を伝えるのは大切ですが、過剰になると追い詰めになります。あえて余白を残すことで、相手からの「会いたい」が生まれるのです。 - 感謝と承認を忘れない
追われる立場にいると、「この人は自分を好きだから大丈夫」と油断しがち。小さな行動にも感謝を伝えることで、相手の気持ちは冷めにくくなります。
まとめ
恋愛は、追いかけるだけでも、追われるだけでもうまくいきません。
大切なのは、役割が固定されないこと。
「今日は自分が追う、明日は相手に追ってもらう」――そんな揺らぎの中に、真の安心とときめきが生まれるのです。
恋愛の主導権を一方的に握ろうとせず、二人でシーソーのように揺れ動く。
その関係こそ、長続きする愛の秘訣なのです。
